白旗神社(しらはたじんじや)
        と源平池(げんぺいいけ)
白旗神社 太鼓橋
頼朝公再建八二〇年記念事業
において再建されました。

  八幡宮の拝殿に向かって左側に森があるが、その奥まった所に小さな石の祠(ほこら)がある。
これが源頼朝を祀る有名な、「白旗神社」である。頼朝平氏追討の富士川合戦の帰り道、この八幡
神社の境内に陣をしいた。その頃奥州平泉におった弟義経が、兄頼朝を助けるために上ってきた。
そしてこの地ではじめて、兄弟対面したという源氏にとっては、まことにゆかり深い土地である。
そこでここに源頼朝を祭神にした、白旗神社を建てたのであろう。
 鎌倉の鶴岡八幡宮にも、大銀杏(おおいちょう)のある石段を下って、若宮の前を東進し、橋を
渡って少し行くと、源頼朝・実朝父子を祀った白旗神社がある。
八幡(やはた)の八幡神社は、鎌倉の八幡宮と配置が非常に似ている。この外にも正面の大鳥居
から直進すると昔は立派な玉垣があって、その中に入ると太鼓橋を渡る。
ここにも源氏池と平家池があって、源氏池には白い蓮を、平家池には赤い花の咲く蓮を植えてあった。
今は川になって、その面影はないが、この源氏池、平家池なども、鎌倉の段かづらの終わったところに、
大さな三の鳥居があって境内に入る。
まず、中央に石の太鼓橋と左右に赤い欄干の平橋がある。その左右に大さな池があり、
右を源氏池、左を平家池という。俗説に源氏池には三島あり、源氏の栄えるを意味し、平家池には
四島があり、平家の死滅を意味するという。
「清水町のむかしばなし」(清水町教育委員会発行)から転載する。


境内案内図
太鼓橋を渡った左側にあります。